食材には旬があります。
魚も同様で、季節毎に旬を迎える魚があり、やはりそれぞれの季節に旬を迎える食材と組み合わせたり、その季節に相応しい方法で調理したりして、よりおいしくいただくことができます(養殖の場合は人為的に食べ時を調整します)。また縦に長い日本では地域によっても旬の時期が異なり、その土地で旬を迎えた魚介類をその土地の調理法でいただくのは、旅の大きな楽しみでもあります。
では、旬の魚を食べる利点は何でしょうか。
食べどきを迎えた旬の魚は、そうでないときと比べて香りやうまみが豊富なので、味が濃く感じられます。調味料を最低限にして素材そのものを味わうのに最も適していると言えるでしょう。
さらに旬の時期の魚はそうでない時期と比べると、栄養価も高くなっています。例えば秋に旬を迎えるサンマ。9〜10月頃になると脂質たっぷりのサンマが店頭に並びます。この脂質には身体に嬉しいDHAやEPAがたっぷり含まれていて、しかもとびきりおいしいですよね。牛や豚の脂は食べ過ぎ注意ですが、旬の魚は積極的にいただきたいものです。
たくさん獲れる「漁獲どき」を旬と言うこともあり、この時期の魚はよりお手頃な価格で、新鮮なものをたくさん手に入れやすくなります。食べどきとは時期が異なることもあります。
現在は、多くの食材が季節に関係なく一年中出回っていて旬を忘れがちですが、旬の魚を食卓に取り入れて季節を感じませんか?
おもな魚の旬カレンダー(50音順)
※旬は地域によって異なります。下記ではおもに関東地方における旬を示しています。