アンコウ

アンコウの概要

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項  目詳  細
名  前アンコウ
分  類アンコウ目アンコウ科アンコウ属
学  名Lophiomus setigerus
分  布太平洋、インド洋、大西洋、地中海、北極海

形態・特徴

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形態

水深30m~500mの砂泥状の海底に生息する深海魚。平べったい形をしていて、海底に潜み、頭の上についた誘因突起を疑似餌として、小魚を待ち伏せする習性がある。アンコウは雄と雌で大きさが異なることも特徴のひとつで、雌は体長1m~2mにまで成長するのに対し、雄は10cm~20cmにしかならない。従って、食用になるのは雌のみということになる。

特徴

主な食用の種となるのはキアンコウ(ホンアンコウ)とアンコウ(クツアンコウ)。アンコウは「捨てるところがない魚」と言われる通り、骨・あご・眼球以外のすべての部位を食べることが可能。食べられる部位は「アンコウの七つ道具」と呼ばれ、「身(柳肉)」、「皮」、「水袋(胃)」、「肝」、「ヌノ(卵巣)」、「エラ」、「ヒレ(とも)」が食べられる。アンコウは身が柔らかくぬめりも強いため、吊るし切りにて解体される。ちなみに頭の上の突起物が光るチョウチンアンコウは食べられない。

11月~3月、特に美味しいとされるのが産卵直前の1~2月。栄養をたっぷり蓄えていて、肝もこの時期が最も大きい。

多く含む栄養素

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アンコウは85%以上が水分で、身は100gあたり54kcalと非常に低カロリー。しかし肝は100gあたり401kcalと高カロリーなので注意。ハイカロリーな肝だが栄養価は高く、ビタミンAやビタミンD、ビタミンB12、DHAやEPAも豊富に含まれる。さらに皮には美肌に嬉しいコラーゲンがたっぷりと含まれている。

食感

「身(柳肉)」は白身で淡泊。皮はコラーゲンたっぷりで味わいも深い。肝はアンキモと呼ばれ、まったりとした濃厚な味わい。

調理法

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煮る

あんこう鍋
醤油ベースがスタンダード。アンコウの七つ道具と野菜、きのこなどを一緒に煮込む。肝はスープに溶かしながら食べても美味。みそ仕立て、水炊きでもOK。