トラフグの概要
項 目 | 詳 細 |
---|---|
名 前 | トラフグ |
分 類 | フグ目フグ科トラフグ属 |
学 名 | Takifugu rubripes |
分 布 | 太平洋北西部、日本海西部、黄海、東シナ海 |
形態・特徴
形態
トラフグはフグの中でも大きい種で70cmほどに成長するものもいる。胸鰭の少し上に大きな黒い斑点がある。鋭いカミソリ状の歯が上下2枚ずつあり、噛まれると人の指も食いちぎってしまう。
異名
漢字で表記すると「虎河豚」。河豚とは中国では美味しい肉を豚と呼ぶことから、河で獲れる美味しい肉という意味から河豚、また中国に生息するメフグが豚のようにブウブウと鳴くからとされている。
特徴
フグは毒を持つことで知られるが、トラフグも1匹で13人が死んでしまうほどの猛毒。ちなみにマフグは1匹で33人と最も毒性が強い。産卵期は3月~5月だが、毒性は産卵期直前に最も強くなる。
産地で有名なのは山口県下関市ほか、九州などでも水揚げされるが、昨今はいろいろな土地で養殖もされている。比較的西日本で食され、500種ほどあるフグの仲間の中でも食用可能は22種あり、中でもフグ科トラフグ属だけで13種を占める。
旬
天然のトラフグが美味しいのは秋の彼岸から春の彼岸までとされるが、特に寒い季節が旬とされる。養殖は通年で食することができる。
多く含む栄養素
皮や骨まわりにはコラーゲンがたっぷりと含まれ、美肌にはもってこいの食材。他にもタンパク質はもちろん、カルシウムやマグネシウムも豊富。また、疲労回復にもよいとされるタウリンも含む。
食感
身は白身でもっちりとした食感が楽しめ、皮はコラーゲンでプリプリ、コリコリとした食感が堪能できる。
調理法
刺身
てっさ(ふぐの刺身)
獲れたてよりも1日くらいおき、熟成させたものの方がうまみを楽しめる。
焼く
ヒレ酒
干したフグのヒレをこんがりと焼いたものを器に入れ、熱燗を注ぐ。
煮る
ふぐちり(てっちり)
昆布で出汁をとり、野菜、キノコ類を入れていただく。トラフグの身やアラからいい出汁が出ているので、締めの雑炊はうまみがギュッと凝縮された味わいが楽しめる。
揚げる
唐揚げ
鶏肉のように身が締まり、旨味もあってとても美味。
その他
皮の湯引き
プリプリ・コリコリの食感がクセになる。