ボラの概要
項 目 | 詳 細 |
---|---|
名 前 | ボラ |
分 類 | ボラ目ボラ科ボラ属 |
学 名 | Mugil cephalus cephalus |
分 布 | 世界中の温暖な海や熱帯海域に広く分布、日本では北海道以南の各地沿岸、河川汽水域 |
形態・特徴
形態
全長30cm~40cmに成長する。
異名
出世魚で「ハク」→「オボコ」→「スバシリ」→「イナ」→「ボラ」→「トド」と成長に応じて呼び名が変わる。
特徴
沿岸の浅瀬、河川や水路などにも生息する。今でこそありふれた存在だが、江戸時代の頃は高級魚として贈答用にも重宝された。生命力が強いため水質が汚れたエリアでも育つが、臭みがついてしまう。一方、水のきれいなエリアに生息するボラはおいしく食べることができる。ちなみに卵は日本三大珍味のひとつ「カラスミ」の原材料。
旬
ボラの旬は10月~1月。冬のボラは「冬ボラ」と呼ばれ、脂がのって美味。
多く含む栄養素
ボラはタンパク質やビタミンB群などが豊富。その他、中性脂肪を減少させる効果が期待できるDHA、細胞でエネルギーを生み出す際に働く酵素を補助するナイアシンなどを含む。また、カリウムやマグネシウムのミネラルも含まれる。
食感
白身はほどよい甘味で淡泊な味わい。生で食べるとほどよい弾力。火を通すとフワフワした食感が楽しめる。皮が厚く、骨は硬い。
調理法
焼く
塩焼き
筒切りにした切り身にふり塩をして、1時間ほどおいてから焼き上げる。
白子の塩焼き
水洗いをした白子は一対を2つに切り分け、ふり塩をして1時間以上おいてから焼き上げる。白ワインとの相性も抜群。
煮る
ボラ鍋
いい出汁が出るので、鍋も美味しい食べ方のひとつ。小さなボラの場合はぶつ切りに、大きなものは2枚におろし、食べやすい大きさに切り分ける。湯通ししてサッと冷水につけ、ぬめりやうろこを落とすなどの下ごしらえをしてから使用する。
昆布だしに酒、塩で味を調えて、白菜などのお好みの野菜、豆腐などを加えて食べる。
その他
洗い
そぎ切りして水洗いし、氷水でしめる。ぎゅっと身が締まり、弾力ある食感が楽しめる。