アラメ

アラメの概要

分布キーワード:,
項  目詳  細
名  前アラメ
分  類コンブ目レッソニア科アラメ属
学  名Eisenia bicyclis
分  布伊勢志摩、山陰地方(隠岐島周辺)

形態・特徴

旬のキーワード:, ,

形態

高さ0.5~1m。長く硬い茎をもち、2年目からは先端が二又に分かれ、それぞれの枝の先からさらにびっしりと葉部をつける。「カジメ」という似た種類のものがあるが、茎の先が分かれないので別種だと考えられている。

異名

荒布、トロロメ。コンブの仲間であるアラメは、ワカメ(若布)と比べると表面がシワ状で、でこぼこしていて荒いところから名がつけられたと言われている。

特徴

海中では岩礁上に群生するので、魚類の産卵場所として、そしてふ化した稚魚が育つ環境を整えてくれる重要な役割も持っている。三重県周辺の伊勢志摩エリア、山口・島根県周辺の山陰エリアが主な生産地である。

7月~9月

多く含む栄養素

栄養素キーワード:, , , , ,

カルシウム、ヨード(ヨウ素)、アルギン酸、亜鉛、ベータカロテン、タンパク質

食感

細切りに加工してあるものは特に歯ごたえがある。大きめに切った製品は細切りよりも柔らかい食感となる。

調理法

調理法キーワード:

その他

日本では西日本中心で古くから食べられており、関西ではお盆の食べ物のひとつとして挙げられるなじみ深い食材。そのまま食用にすると渋みが強いので、渋抜きをする。単に天日干しにしたもの、天日干しの後に再び海水に浸して削って蒸したもの、板状に加工するものなど手間ひまをかけた製品が多い。

単純に干しただけのものは水で戻してから熱湯をかけて刻むと粘り気が出る。白飯にかけたり、酢の物にしたりと、メカブのような食べ方をする。調理法はほぼひじきと同じ。味噌汁の具としても活用できる。

アラメそのものの味はほとんどないので、煮物のように味を含ませて作る料理に向いているが、最近はローカロリーと食感が活かせるマクロビオティックの素材のひとつとしても注目されている。