ヒトエグサ(あおさ、青のり)

ヒトエグサの概要

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項  目詳  細
名  前ヒトエグサ
分  類ヒビミドロ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属
学  名Monostroma nitidum Wittrock
分  布本州の太平洋沿岸から九州~南西諸島の潮間帯

形態・特徴

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形態

高さ4~10cm、一層の細胞から成り立ち、鮮緑色の葉っぱのような円形(配偶体)の部分を食する。

異名

一重草、アオサ、アオノリ、アーサ

特徴

一般的に「アオサ」「アオサノリ」として食用で販売されているのはこのヒトエグサである。また、「青のり」として販売されているものの原料にもヒトエグサが入っていることもある。「アオサ」も食用にはなっているが、主に加工品として利用され、むしろ富栄養化した内湾の海岸で大量発生して、環境問題を引き起こす要因となっている。
ヒトエグサはヌルヌルしているのが特徴で、大量に養殖されて主に海苔の佃煮の原料となる。
養殖は昭和の初め頃から三重、愛知、愛媛などで行われ、現在では四国、九州・沖縄でも盛んに行われている。摘採された藻体は淡水で洗い、脱水機で脱水し、枠のついた金網で天日乾燥を行う。色の濃いものほど品質が良い。

1月〜5月

多く含む栄養素

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ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ヨード(ヨウ素)、ベータカロテン

食感

「一重草」の名の通り、一層の細胞から成り立つため、食感が柔らかく風味も良い。ちなみにアオサは二層から成り立つため、ヒトエグサより硬めである。

調理法

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煮る

佃煮に加工されたものは、本来ヒトエグサに多く含まれるナトリウムやカリウム等が大幅に減少しているため、栄養素を効率よく摂りたい場合は乾燥したものを調理したり、生食用を利用したりするとよい。

揚げる

天ぷら、かき揚げなどの揚げ物にも活用される。

その他

味噌汁・酢の物・サラダなど
加熱すると緑色がより鮮やかになるので、見た目も美しく、香りと色合いが楽しめる。また、おにぎりの具などにも活用される。生食は湯通しして、海藻サラダなどに利用されることが多い。