モズクの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | モズク |
分 類 | ナガマツモ目モズク科モズク属 |
学 名 | Nemacystus decipiens |
分 布 | 北海道を除く日本各地 |
形態・特徴
形態
高さ10~40cm、枝の直径0.5mm~1mm。葉は膜状で、色は赤褐色。平たく不規則に枝分かれしている。日本沿岸では冬から春にかけて光が届く浅い海の岩礁に生息する。名前の由来はホンダワラなどの褐藻類に付着するので「藻付く」と名がついたとされる。
異名
水雲、海蘊、藻付、海雲
特徴
海中に生息している時は褐色だが、他の褐藻類と同じく茹でると緑色になる。
一般に食用となるモズクはナガマツモ科とモズク科。市場に出回るものは養殖物で、沖縄県で養殖が盛ん。同県のモズクの生産量は全国の99%以上のシェアを占める。
4月の第3日曜日は「もずくの日」。沖縄県もずく養殖業振興協議会が制定したもので、オキナワモズクの収穫時期に合わせて決められた。
旬
3〜6月。
多く含む栄養素
栄養素キーワード:ビタミンC, リン, カロテノイド, マグネシウム, グリシン, カリウム, フコオリゴ糖, カルシウム, キシロース, ナトリウム, オメガ6脂肪酸, フコイダン, 鉄, ビタミンK, アルギン酸, EPA
フコイダン、アルギン酸、フコオリゴ糖、キシロース、カロテノイド、オメガ6脂肪酸、ビタミンC、ビタミンK、EPA、グリシン、マグネシウム、カルシウム、カリウム、リン、ナトリウム、鉄
食感
モズクはぬめり成分である粘質多糖類のフコイダンを含むので、ヌルヌルとした食感が特徴。フコイダンには食事の際、糖質吸収をゆっくりとさせる働きがあり、コレステロールと血圧低下作用に役立つとされるほか、美容と健康によい成分とされる。噛むとワカメのような歯ざわり。
調理法
刺身
もずく酢
酢のものとして食べるのが主流で三杯酢や土佐酢であえた加工したものがスーパーで売られている。
生のモズク(または塩漬けのモズクを塩抜きしたもの)
お味噌汁や吸い物、雑炊などに入れても美味。
揚げる
沖縄では天ぷらとして食べるのもスタンダード。水気をしっかりと取ったモズクとにんじんや小ねぎを衣と合わせ油で揚げると、ヌメヌメとした食感のモズクがカリッとなり、違う美味しさが味わえる。