アカガレイの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | アカガレイ |
分 類 | カレイ目カレイ科アカガレイ属 |
学 名 | Hippoglossoides dubius |
分 布 | 青森県~対馬海峡の日本海沿岸、青森県~福島県の太平洋沿岸、北海道全域 |
形態・特徴
形態
水深40m~900mの砂泥地に生息する海水魚。体長15cmまでのものは水深200mぐらいに、大きい個体は海の深いところに生息する。
異名
福井では「越前ガレイ」、鳥取では「網代ガレイ」、兵庫(但馬)では「マガレイ」とも呼ばれ、煮る、焼く、揚げるの他にも、独特の食感と旨味をもつ新鮮な刺身と卵で作る「子まぶり」など、さまざまな食べ方で親しまれている。
特徴
他のカレイに比べて偏平で、口は大きい。成長・成熟の度合いは雄と雌でかなり差があり、雄は4歳で成熟し、その時体長は18cmほどなのに対し、雌が成熟するのは7歳で体長は25cmほど。最終的には雄25cm、雌40cm程度になる。また寿命にも雄雌で差があり、平均で雄の寿命は9歳、雌は10歳以上といわれる。
旬
おもに底引き網漁で北海道は通年、そのほかの地域は9月~5月。卵や白子は脂を蓄えた冬から春、身の味わいを楽しむなら夏から秋に獲れるものが良いとされている。
選ぶときのポイント
体の裏面が赤く色づいているが、実は獲れたてはこの赤みは見られず、少し時間が経つと血がにじんだような赤みが出る。この赤い模様がはっきりしているのが、鮮度がいい証拠。他にも、目が澄んでいて身の透きとおっているもの、エラが鮮やかな赤色だと新鮮。鮮度が落ちやすいので、刺身にするときは活締めや神経抜きをすると良い。
多く含む栄養素
タンパク質を多く含み、脂質が少ないのでとてもヘルシー。カルシウムの吸収を促すビタミンD、抗酸化作用があるとされるビタミンEが豊富。また、肌や髪によいとされるビオチン(ビタミンH)、さらにタウリンも多く含む。タウリンは肝臓や心臓の機能向上が期待できるだけではなく、コレステロールの吸収を抑える作用もあるといわれる。
食感
クセがなく上品な味わいの白身で皮にはたっぷりのゼラチン質。熱を加えても硬くならず、カレイの中でも柔らかくふっくらとした食感で、身ばなれもよい。刺身はコリコリとした食感が楽しめる。
調理法
煮る
煮つけ
水洗いして湯通しし、冷水でぬめりやうろこを落とした後、醤油・酒・みりん・砂糖で煮る。
揚げる
から揚げ
小さめのカレイを5枚におろし、塩コショウをふり、片栗粉をまぶして二度揚げする。
その他
子まぶり(鳥取県東部の郷土料理)
5枚におろし、身をひと口大に切る。酢を1滴いれたお湯で卵をゆでる。卵の水分をよく切り、薄皮を取り除いて冷まし、刺身と混ぜ合わせる。(わさび醤油でいただく)