ケガニの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ケガニ |
分 類 | 十脚目クリガニ科ケガニ属 |
学 名 | Erimacrus isenbeckii |
分 布 | 北海道沿岸、日本海沿岸、茨城県より北の太平洋沿岸、アラスカ沿岸 |
形態・特徴
形態
海水温15度以下の砂泥底に生息し、日本海沿岸、北海道など年間を通して収穫される。雄と雌とでは甲羅の形状が異なり、雄は縦長の楕円、雌はほぼ円に近い。また、雄は1年周期で脱皮をし、雌は2~3年周期で脱皮する。
特徴
甲羅の表面に短い毛が生えていることから、毛ガニと呼ばれる。
旬
年間を通して水揚げされるが、春はオホーツク海、夏は噴火湾、秋は釧路・根室沿岸、冬は日高、十勝沿岸という具合に季節によって産地が異なる。資源保護の観点から、雌と8cm以下の雄は漁獲せず、8cm以上の雄のみ水揚げしている。
選ぶときのポイント、その他
殻が堅く、ずっしりとしたものであること。脱皮したばかりの毛ガニは殻が柔らかく、脱皮することにエネルギーを使っているため身が痩せている。
多く含む栄養素
低カロリーでグルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸が豊富。グルタミン酸は脳の活性化、アンモニアの解毒作用があるとされ、アスパラギン酸は疲労回復やスタミナアップに効果があるとされている。また、他のカニと同様にアスタキサンチンという色素を含む。この色素はリコピンなどと同じく抗酸化作用がある。タラバカニ、ズワイガニと比べると最もタンパク質とビタミンEが多い。
食感
ズワイガニやタラバガニよりも小ぶりだが、脚の身や蟹味噌がたっぷりと詰まっている。ふわふわとした身だが味わいは濃厚。
調理法
焼く
毛ガニのグラタン
ホワイトソースにチーズと毛ガニの身をのせ、オーブンで焼く。
煮る
ゆでガニ
大きめの鍋にお湯を沸かし、塩を入れ20分ぐらい塩ゆでする。身を蟹味噌につけながら食べるのも美味。
煮つけ
塩水で軽く洗い、水気を切る。鍋に醤油・酒・砂糖・みりんを入れて、煮立たせ、サッと煮る。風味が増しご飯のおともに最適。
その他
毛ガニときゅうりの酢の物
みりん1:お酢1:醤油1の割合で三杯酢を作っておく。毛ガニの身と輪切りにしたきゅうりを三杯酢で和える。