コウイカの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | コウイカ |
分 類 | コウイカ目コウイカ科コウイカ属 |
学 名 | Sepia esculenta |
分 布 | 日本は関東以西、中国大陸、東南アジア、オーストラリア北部 |
形態・特徴
形態
イカは貝類と同じグループで貝殻を持つが、コウイカは舟形の貝殻(甲)を持つことが名前の由来となっている。
異名
墨を多く持つことから関東では「墨イカ」、甲の先に針状の棘が出ていることに因んで関西では「針イカ」とも呼ばれる。
特徴
外洋の水深60m〜150mあたりを回遊しているが、早春から初夏にかけて産卵のために内湾の浅瀬にやってくる。産卵後は雄も雌も死んでしまう。寿命は1年ほど。孵化したイカは翌年春には成熟し、産卵して死ぬ。
旬
産卵前の冬から春先。味がよく、高値で取引される。また、産まれて間もない5cmくらいのものも「新イカ」として珍重される。
選ぶときのポイント
目がきれいな黒色をしているものを選ぶこと。その他、全体に透明感があり、表皮の縞模様がはっきりとしているものを選ぶとよい。
多く含む栄養素
身には良質なタンパク質が豊富。また、タウリンも多く含む。タウリンにはコレステロール低下作用、肝機能強化作用があるだけでなく、視力向上にもよいとされる。 さらにイカスミには防腐効果があり、抗がん作用も期待できる。
食感
冬から初夏にかけての成熟したコウイカは肉厚で甘味が強い。熱を通してもあまり硬くならないので煮物などにも適している。
調理法
刺身
墨をつぶさないように丁寧に内蔵と甲を取り、汚れを流水で素早く洗い水気をよくふき取る。これ以降は味が落ちるので、水で洗わないようにする。
皮をはがし、適度な大きさに切り分ける。切れ目を入れると食べやすい。
寿司
アオリイカと並ぶ高級イカで、寿司ネタでも人気。
煮る
ゲソと野菜の煮物
ゲソは里芋や大根などの野菜と煮ると非常に美味。旨味が野菜にしみ込んで酒の肴、ご飯の友に最適。
炒める
全般的に短時間で炒めた方が食感も味もよい。