キンメダイの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | キンメダイ |
分 類 | キンメダイ目キンメダイ属 |
学 名 | Beryx splendens |
分 布 | 世界各地の深海、日本は太平洋沿岸 |
形態・特徴
形態
体が真鯛のように赤く、目が金色をしていることから、キンメダイと呼ばれるが、真鯛などとは全く異なる種。(真鯛はスズキ目タイ科)体長は大きいものだと50cmを超えるものもいる。大きいものは長く生きている証拠で15年ほど生きるものもいる。
幼魚は100m~250m、成魚は200m~800mの岩礁域に生息する。体高は前半身が高く、後半身が細くなっている。キンメダイ属にはキンメダイ、フウセンキンメ、ナンヨウキンメの3種がいる。
特徴
体が大きなものほど、体の赤みが濃く、小さなものは赤みが少ない。瞳の奥にタペータムという反射層があるため、目が金色に見える。店頭で見ると鮮やかな赤い色をしているが、この色は死後に変色したもので、水中で生きている時はピンク色をしている。
日本では主に、関東東方沖から沖縄までの太平洋沿岸で漁獲される。中でも下田港はキンメダイ水揚げ量日本一となっていて、下田のキンメダイは名物のひとつとなっている。
旬
ほぼ通年水揚げされるが、秋から春にかけて、また産卵前の5〜6月が旬とされている。
多く含む栄養素
キンメダイにはリンが豊富で、鮭の2倍ほどの含有量となっている。リンはカルシウムと結合して骨格を形成したり、タンパク質や脂質と結合して細胞膜や核酸の成分となる。また、筋肉の収縮を正常に保つ役割を持つマグネシウムも豊富に含む。また、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすとされるEPA、脳の発達、老化防止に役立つと言われているDHAも含む。
食感
肉質は柔らかで脂がのっている。
調理法
刺身
新鮮なものは刺身でも美味しい。皮のまま湯霜造りにすると赤い色も楽しめて、皮と身の間の旨味も楽しめる。
寿司
刺身同様、新鮮なものは握り寿司にしても美味。皮の表面をあぶり焼き霜すると香ばしさが加わる。
煮る
煮付け
代表的な食べ方。酒・醤油・みりんで煮付ける。身は淡白だが脂がのり、キンメダイから出た出汁も非常に美味しい。
しゃぶしゃぶ
三枚におろして薄く切り、熱湯にくぐらせポン酢をつけて食べる。