アブラボウズの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | アブラボウズ |
分 類 | カサゴ目ギンダラ科タアブラボウズ属 |
学 名 | Erilepis zonifer |
分 布 | 熊野灘から北の太平洋、ベーリング海、中部カリフォルニア |
形態・特徴
形態
カサゴ目の中では最大級に大きな魚で全長は大きなもので180cm、体重は90kgに達するものもいる。ギンダラ科に属する他の種はギンダラのみ。同じ種だが、アブラボウズはギンダラよりも体が丸くて太く、体色もギンダラは黒味がかったシルバーだが、アブラボウズは黒い体色にグレーの模様であることから簡単に区別ができる。成魚は北太平洋の水深200m~600mの岩礁域に群れるように生息する深海魚。
異名
小田原や静岡では「おしつけ」と呼ばれ、古くから食べられていた。
特徴
肉食性で軟体動物や小型魚類、ヒトデなどを捕食している。身の40%は脂肪分で、非常に脂が乗っている。脂質を分解することが苦手な体質の人はお腹をこわすこともあるようなので、食べ過ぎには注意が必要。脂がよく乗っているため、高級魚「クエ」に偽装されたこともある。
旬
秋から春だが、おもな旬は冬。
多く含む栄養素
脂肪が多いので脂質が多く、ビタミンAの一種、レチノールも多く含まれる。レチノールはエイジング効果が期待できる栄養素で、美肌をつくり、動脈硬化を予防する働きがあるとされる。他にもビタミンBやビタミンD、ビタミンEなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムも含まれる。ただし脂質が非常に多いので、肝臓などに含まれるトリグリセリドなどの過剰摂取には気をつけること。
食感
クセがない白身が柔らかな食感。見た目は身に脂が混在しているので白濁している。
調理法
刺身
独特の油の甘さが口の中でとろけて広がる。
焼く
アブラボウズの身は焼いても身が締まらないのが特徴。
味噌漬け
味噌・みりん・酒・砂糖を混ぜ合わせたつけだれに2日間ほど漬け込んで焼き上げる。味噌漬けにすることによって脂がマイルドになり食べやすくなる。
煮る
醤油・みりん・酒・砂糖で煮付ける。脂肪が多いのでコクがあり、煮魚にするととても美味。