ホタテガイの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ホタテガイ |
分 類 | カキ目イタヤガイ科ホタテガイ属 |
学 名 | Patinopecten yessoensis |
分 布 | 東北地方、北海道、オホーツク海 |
形態・特徴
形態
殻長20cmぐらい。寿命は10年ほどで満1年で殻長3cm、2年で7.5cm、3年で9〜12cm、4年で12〜15cmまで成長。水深10m〜30mの砂底地に生息する。殻の表面は20本ほどの放射肋(ほうしゃろく)に覆われている。右殻はふくらみが強く、左殻はふくらみが弱い。2枚貝は通常、閉殻筋(貝柱)は前後に2つあるが、ホタテ貝は中央に大きな閉殻筋(貝柱)が一つある。ヒモと呼ばれる外套膜が貝殻の左右に一つずつある。外套膜に黒い小さな斑紋があるが、これはホタテ貝の目でここで明るさを識別する。
特徴
天然ものの水揚げ量は年々減少しているが、1970年代に養殖法が確立された。昔は高価であったが、養殖の確立によって多く流通するようになり、価格は低くなった。稚貝を育成してから放流し、3〜4年で漁獲したものは天然ものとされる。稚貝もかなりの量が流通し、ベビーホタテと呼ばれる。
旬
旬は2回あるといわれ、産卵期前の冬から春にかけての11月〜4月ごろと、貝柱が育つ6月〜8月ごろ。
多く含む栄養素
- タンパク質
- タウリン
- 亜鉛
- 鉄
- 銅
食感
活きたホタテの貝柱とヒモは刺身にするととても美味しい。貝柱は肉厚でトロリとした、ヒモはコリコリとした食感が楽しめる。
調理法
刺身
黒緑色のウロ(中腸腺)はカドミウムなどの重金属が含まれるので食べずに取り除く。
貝柱を刺身にする場合は、内蔵や生殖巣ヒモなどを取り除く。貝柱の表面の薄い皮を取り除いて塩水で洗い、水分を拭き取って適度な大きさに切る。
ヒモの刺身はボウルなどにいれて塩でもんで水で洗い流し、ぬめりがなくなるまで繰り返してから器に盛る。
焼く
貝柱に塩、こしょうを振ってバターで炒めるバター焼も手軽。活けものの場合、あまり炒めすぎないことが美味しく仕上げるコツ。
殻のまま網の上で焼く貝焼きは一番シンプルだが美味。仕上げに酒と醤油で味付けをする。
その他
干し貝柱は水でもどして、もどした水は出汁として利用。中華料理には欠かせない食材。