ハタハタの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ハタハタ |
分 類 | スズキ目ハタハタ科ハタハタ属 |
学 名 | Arctoscopus japonicus |
分 布 | 日本海、オホーツク海、千島列島などの北西太平洋 |
形態・特徴
形態
体長は約20cmほどで砂泥底に生息している。夜行性で昼は泥や砂に埋まって、目や背びれだけを出している。
異名
秋田県で雷の鳴る11月頃に収穫されることから、「カミナリウオ」とも呼ばれる。ハタハタとは古語で雷の擬声語であり、漢字は魚偏に雷で「鱩」と書く。他にも、「鰰」「斑斑」などのさまざまな表記がある。その他、「波多波多」と書くこともあるが、これは日本海の荒波にもまれながら穫ることに由来しているとの一説もある。
特徴
秋田県の県魚であるハタハタは、日本海側ではお馴染みの魚となっている。
1975年以前は秋田県にて大量に漁獲されたため、1箱(11kg)が50円~300円ほどと大変安価だった。そこで各家庭では、初冬に買ったハタハタを塩漬けなどで保存し、冬の間のタンパク源として重宝した。しかし、1976年以降は急激に漁獲量が減り、最盛期は15,000トンだった漁獲量が1991年には71トンまで減ってしまった。そのため1999年には青森県・秋田県・山形県・新潟県で、全長15cm未満の個体を採捕しないよう漁獲制限が設けられた。
11月頃秋田県で獲れるハタハタは、産卵の為に海面近くまで寄って来た魚を獲るので、卵(ぶりこと呼ばれる)がたくさん入っている。一方、鳥取県で獲れるハタハタは餌を求めて回遊しているものを漁獲するので、卵がなく脂がのっているのが特徴である。主に塩焼きや干物、甘露煮などにして食べられるが、塩漬けにしたハタハタを発酵させて作る魚醤「しょっつる(塩汁)」も有名である。
旬
11月〜12月。
多く含む栄養素
血液をサラサラにする働きがあるとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含む。また、抗酸化力が強いビタミンEも豊富なので、エイジングケアにも適した食品である。
食感
身は柔らかく、クセがない淡白な味わい。
調理法
焼く
塩焼き
雄の場合は内臓を取り除き、雌の場合は内臓はそのままにし、塩をふる。グリルで両面を焼く。
煮る
しょっつる鍋
水、酒、しょっつるで鍋つゆを作り、ハタハタと白菜などのお好みの野菜とともに煮る。