シシャモの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | シシャモ |
分 類 | サケ目キュウリウオ科シシャモ属 |
学 名 | Spirinchus lanceolatus |
分 布 | 北海道東部の太平洋沿岸 |
形態・特徴
形態
体長は12cm~18cm。背中は暗い黄色、腹部はきれいな銀白色。鮭と同様に、旬の秋になると群れをなして河川へ遡上して産卵をし、孵化した稚魚は海へ下降する。
特徴
北海道の内浦湾から厚岸湾の沿岸地域にのみ分布する日本固有種。北海道大学の疋田豊治によって1913年に新種として発表された。シシャモにはアイヌ民族にまつわる数々の伝説が言い伝えられている。名前もアイヌ語で「スサモ」、「スシャモ」と呼ばれていたものがシシャモとして和名になったとされている。
スーパーなどでよく見かける「子持ちシシャモ」は外国から輸入されたカラフトシシャモのことで、北太平洋と北大西洋の北部など世界に広く分布する。代用魚のカラフトシシャモよりも脂ののりがよく、美味しいといわれる。
10月下旬から11月下旬の約1か月しか漁ることができない。漁期が短いため、昔は川がシシャモでいっぱいになるほどだったが、今では漁獲量が減り、日高より西のエリアでは絶滅の危機もあるとして北海道のレッドリストに取り上げられている。
旬
秋
その他
足が早いので、干物などに加工されるが、漁期の地元では刺身や寿司ネタとして珍重されている。ヨモギの茎で吊るす「シシャモのすだれ干し」は秋の風物詩となっている。
多く含む栄養素
カルシウムが非常に豊富。まるごと食べられるので、栄養素をそのまま摂取できることも大変な魅力。100g当たりのカルシウムの含有量は440mg。その他にもカリウムやリンなどのミネラル、ビタミンDなども含まれる。
食感
雄の身は脂がのっている。雌は卵のプチプチ食感が人気。
調理法
焼く
シシャモの丸干し焼き
フライパンや魚焼グリル、ホットプレートなどに油もしくはアルミホイルやクッキングシートなどをひき、中火で焼き色がつくまで両面焼く。
揚げる
シシャモのフライ
シシャモの水分をふきとり塩・コショウをふり、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、180度の油で丸ごときつね色になるまで揚げる。
刺身
シシャモの刺身
新鮮なシシャモは刺身で食しても美味。三枚下ろしにして小骨を取り、皮をひき、食べやすい大きさに切る。