マハゼ(ハゼ)の概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | マハゼ(ハゼ) |
分 類 | スズキ目ハゼ科マハゼ属 |
学 名 | Acanthogobius flavimanus |
分 布 | 北海道から種子島までの沿岸部、朝鮮半島と中国の沿海地方 |
形態・特徴
形態
体長15cm前後が標準だが、最大で25cmくらいのものもいる。
海底に暮らす底生魚で、稚魚は浮遊しているが、体長2cmくらいに成長すると海底で暮らすようになる。若魚は夏場は浅瀬や淡水域などで過ごし、冬はやや深いところに移動する。そして、春になると再び浅瀬に戻り、産卵をする。雄は産卵する雌を誘い入れるため、干潟などの砂泥底にY字型の巣穴を堀る。雌が卵を産んだ後は、ふ化するまで雄が卵を守る。
異名
デキハゼ
特徴
マハゼは、スズキ目ハゼ科マハゼ属だが、ハゼの仲間は実に種類が多く、2000種類以上が確認されている。マハゼのマは「真」で、ハゼの代表的な魚という意味で、よく知られているムツゴロウやトビハゼ、ワラスボなどもハゼの仲間。河口域などに群れで行動しており、エサを貪欲に追いかけることから、釣り初心者や子供の入門種とされている。
また、マハゼといえば江戸前天ぷらの代表的な具材として知られる。その他、甘露煮や佃煮にしてよく食べられている。さらに焼いて干した「焼きはぜ」は主に出汁をとるのに利用されるが、宮城の郷土料理のひとつである「仙台雑煮」は、焼きはぜで出汁をとり、具としても食べられている。
旬
秋から初冬にかけて。
多く含む栄養素
脂肪分が少なく低カロリー。カルシウムとカリウムが豊富。
食感
脂が少なく上品な味わい。身はふわふわとした食感。
調理法
揚げる
天ぷら
中骨をそぎ取り、背開きにする。小麦粉をふるった後、水で溶いた天ぷら粉にくぐらせ、油で揚げる。
煮る
仙台雑煮
水に昆布と焼きはぜを入れて煮立たせたら昆布を取り出し、そのまま30分ほど煮出す。焼きはぜを取り出し、醤油・酒・塩で味を整え、千切りにした大根・ゴボウ・ニンジンを加えて煮込む。お椀に焼き餅を入れ、餅が見えなくなるほど具材を入れ、焼きはぜ・蒲鉾・いくらなどを盛り付けて最後に汁を注ぐ。