ナマズの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ナマズ |
分 類 | ナマズ目ナマズ科 |
学 名 | Silurus asotus |
分 布 | 日本、中国、台湾、朝鮮半島などの河川や湖沼 |
形態・特徴
形態
頭部は縦扁しているが、体は側扁。口は幅広く、太く長い口ひげも特徴。うろこがなく、体の表面はヌルヌルとした粘液で覆われている。体長は60cm~70cmに成長する。また、全身に味蕾という味覚器官があり、その数は20万とも言われるほど、全生物の中でも最も多い。
異名
マナマズ、 ヘコキ
特徴
日本をはじめとする東アジアの河川や湖沼に生息する淡水魚。
夜行性のため、昼間は河川や湖沼の岩陰などに潜み、夜になると口ひげを利用して餌を探し捕食する。動物食性で淡水に住むタナゴなどの小魚やエビなどの甲殻類、昆虫やカエル、亀など、貪欲に餌を食べるため、日本の淡水域の生態系において食物連鎖の上位に位置すると考えられている。しかし性格は神経質であるが故に暴れたりすることも多く、その昔、安政の大地震の前にも「ナマズが暴れた」という記録が残っている。
ナマズは昔から東アジア、特に中国料理でよく利用され、ベトナムでは煮つけがポピュラーな料理となっている。日本でも古くから食用とされており、平安時代の文献に記述が残されている。
旬
秋〜冬。春というところもある。地域によって異なる。
多く含む栄養素
ナマズは他の淡水魚と比べてもタンパク質がとても豊富。他にもカルシウム、マグネシウム、リン、鉄分、ビタミンA、ビタミンB群などの各種ビタミンなどの栄養素も多く含む。タイではスタミナ料理の食材としても扱われる。
食感
淡泊な白身。味わいはウナギに似ている。
調理法
焼く
ナマズのかば焼き
ナマズを三枚におろし、砂糖、味醂、しょう油を煮立たせたタレを塗りながら焼く。
揚げる
ナマズのから揚げ
ナマズを一口大に切り、おろししょうが、酒、砂糖、醤油を合わせた液を揉みこむ。小麦粉、片栗粉を混ぜ合わせた粉をつけ、油で揚げる。