コイの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | コイ |
分 類 | コイ目コイ科コイ属 |
学 名 | Cyprinus Carpio |
分 布 | 日本全国。世界中の温帯、亜熱帯地域に広く分布。 |
形態・特徴
形態
形は側扁形で、体長は60cm前後、大きいものは1m前後のものもいる。
湖や池や沼、河川では中~下流域の、流れの緩やかなところに生息する。また、生命力はとても強く、汚れた水質や低温にも対応するため、通常で約20年、長生きするものは80年間も生息することもあるという。
異名
マゴイ、ノゴイ
特徴
日本全国の河川や湖沼に生息するコイ。もともとの自然分域はユーラシア大陸で、移植により世界中の温帯、亜熱帯地域に分布したとの説がある。日本には中国から移入されたと考えられているが、縄文時代の貝塚や古琵琶湖層から化石が発掘されていることから、日本でも自然分布していたという説もある。江戸時代には殿様に献上されるほどの高級魚であった。
コイは淡水魚だが、寄生虫や強い臭みなど食用には向かない面もある。しかし、きちんと調理したものや、食用として養殖されている品種であれば問題ない。
旬
秋から冬にかけて。
選ぶときのポイント
コイは傷むのが早いので、食べる場合は下ろしたての新鮮なものを選ぶこと。切り身の場合は張りがあるものがよい。
多く含む栄養素
良質のタンパク質を含む一方、脂肪分も豊富。また、肝臓によいとされるタウリンをはじめとして、ビタミンB、D、Eも多く含まれる。栄養価が高いため病後の養生食としても最適で、薬用魚とも呼ばれる。
食感
生で食べると、プリプリ・コリコリの食感が楽しめる。
調理法
刺身
コイの洗い
コイの代表的な料理。刺身を氷水にくぐらせて、身を引き締める。
煮る
鯉こく
コイを輪切りにし、味噌汁で煮込んだ料理。鍋に水、日本酒、味噌、お好みで砂糖を入れて煮立て、コイを入れる。地域によっては血を洗わずにそのまま煮込む。
その他
いばら飯
コイの輪切り、または1匹そのまま濃い味付けで煮たものを、米と一緒に炊く岐阜県西南地方の郷土料理。