カキ(マガキ)の概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | カキ(マガキ) |
分 類 | ウグイスガイ目イタボガキ科マガキ属 |
学 名 | Crassostrea gigas(Magallana gigas) |
分 布 | 日本の本州、四国、九州。国外は朝鮮半島、中国。 |
形態・特徴
形態
細長い貝殻の2枚貝。殻長5cm前後、殻高4cm~10cm程度だが、なかには殻長20cmにもなるものもある。
異名
「石から〈掻き〉落とす」、「殻を砕いて〈欠いて〉とる」ことなどが「カキ」の名前の所以。牛乳に相当するほど栄養価が高いことから「海のミルク」とも呼ばれる。
特徴
塩分が低い環境を好み、岩や防波堤などに付着して生息している。また、幼生のカキは他のカキの殻に付着して成長する。このカキ同士の付着した塊を「カキ礁」と呼ぶ。マガキの産卵期は夏で雌が数千万もの卵を産み、雄が放精し水中で受精する。冬になると雌雄の区別はなくなる。繁殖期の前に栄養状態がよければ雌、悪いと雄になる。身は小ぶりだが、味わいはうまみが強くとてもクリーミー。
日本国内で多く出荷されているカキにはマガキのほかに岩ガキがあるが、岩ガキの方が大きく、旬は夏となる。
旬
一般的には英語で表記すると”R”がつく間(9月〜4月)が旬とされているが、主な旬は冬である。
選ぶときのポイント、その他
むき身でパック販売されているものは膨らみが強く、中の液体が濁っていないものを選ぶ。
多く含む栄養素
タンパク質やカルシウム、リン、鉄や銅などのミネラルやビタミンA、B、C群などを豊富に含む。またカキに含まれる糖質はグリコーゲンで、消化されるとブドウ糖のグルコースとなるため、エネルギー源を必要とする老人や病人におすすめの食材。
食感
柔らかく、プリプリとしている。
調理法
その他
生ガキ
生で食べるなら殻付きカキが美味。レモンを絞ると甘味が一層引き立つ。
揚げる
カキフライ
身を塩水で洗い、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけ、油で揚げる。
煮る
土手鍋
土鍋の淵に味噌を塗る。出汁を加え、カキとともに白菜、ネギなどの野菜、焼き豆腐などを加え、味噌を溶かしながらいただく。
炒める
オイスターソース炒め
カキのエキスを原料にしたオイスターソースを加えて炒める。