アカガイの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | アカガイ |
分 類 | フネガイ目フネガイ科アカガイ属 |
学 名 | Anadara broughtonii |
分 布 | 北海道南部から九州 |
形態・特徴
形態
江戸前寿司ネタとしてもよく知られる二枚貝。大きいものでも12cm、殻の高さ9cmほど。殻の膨らみは大きい。殻の表には約42本の放射状の縦溝がある。貝殻は白いが全体的に茶色の毛で覆われている。よく似ている貝としてサルボウガイがあげられるが、アカガイよりも一回り小さく殻に毛があまりなく白いのが特徴。また殻の表の縦溝もサルボウガイは30本ほどしかない。
特徴
アカガイの名前の由来はその名の通り、身が赤いから。この赤みは血液のヘモグロビンが含まれていることによるもの。また、ヘモグロビンは酸素を運ぶ力があるため、アカガイは酸素が少ない箇所でも生きることができる。かつては関東でもよく獲れていたが、近年は内湾の環境悪化により収穫量が減少。安くておいしい2枚貝から今では高級食材となった。産地は宮城県、愛知県、大分県、山口県、兵庫県の他、韓国や中国でも獲れる。なかでも宮城県閖上(ゆりあげ)のものは上物、ブランドアカガイとして扱われる。
旬
旬の時期は長く秋から春。なかでも冬から初春にかけてが最もおいしいとされる。産卵期の晩春に向けて味は落ちる。
選ぶときのポイント
殻が空いているものは死んでいる可能性があるので避ける。持った時にしっかりと重みを感じるもの、コロコロとした感じのものがよい。さばいてあるものは赤みが強いものを選ぶとよい。
多く含む栄養素
貝類全般の中でもタンパク質が豊富な部類。赤さの所以であるヘモグロビンを含んでいるだけあって、鉄を多く含む。しかも人の体内で吸収率が高いヘム鉄。
食感
コリコリとしている。
調理法
刺身
刺身
アカガイの食べ方の定番。ヒモの刺身も美味。
アカガイのぬた
刺身用のアカガイとネギなどお好みの野菜をぬた(酢味噌)でサッとあえる。
煮る
アカガイの煮物
殻付きのアカガイはたわしなどでよく洗う。鍋にアカガイと酒を入れ、ふたをして中火で加熱し、2分ほどしたら醤油、みりん、砂糖、しょうがを加え貝が開くまで煮る。