クロメバルの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | クロメバル |
分 類 | カサゴ目フサカサゴ科メバル属 |
学 名 | Sebastes ventricosus |
分 布 | 日本海・東シナ海沿岸(石川県~長崎県)、岩手県、太平洋沿岸(相模湾〜紀伊水道)、瀬戸内海、高知県 |
形態・特徴
形態
全長20cm~30cmほどの大きさで、体は黒褐色、太く黒い横縞が数本ある。
異名
メバルとは漢字で「目張」と書くように眼が大きく張り出していることからその名がついた。
特徴
2008年まではアカメバル、クロメバル、シロメバルの3種の総称としてメバルとされていたが、それぞれ別の種とみなすようになった。海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなして生息する。磯や防波堤などで釣れるのはクロメバル、沖で釣れるのはアカメバル。アカメバルはそのため「オキメバル」とも呼ばれる。
カサゴは海底にいることが多いが、メバルは岩礁などで泳ぎ回っていて、その時に立ち泳ぎをしているものもいる。群れで泳ぐ習性があるので、一度釣れると同じ場所で複数匹釣れることが多い。
旬
冬から春。とくに12月〜2月。
選ぶときのポイント、その他
目に濁りがなく、澄んでいるものが新鮮。早春の海釣りの代表的な魚であることから、「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれるが、同じくニシンやサヨリ、サワラやカツオなども「春告魚」と呼ばれている。
多く含む栄養素
脂肪分が少なく、良質なタンパク質を多く含む。EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)の不飽和脂肪酸も豊富。EPA、DHAには悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあるとされる。また、動脈硬化の予防にもよい。
食感
白身で非常にたんぱくな味わい。刺身はシコシコとした食感が楽しめる。
調理法
刺身
刺身
新鮮なものは刺身も美味。
煮る
あら汁
刺身などでおろした後の骨とアラから出汁をとり、あら汁にするとよい。
煮つけ
メバルの代表的な料理。メバルの内臓を取り除き、醤油、酒、みりん、砂糖で煮つける。
アクアパッツア
内臓を取り除き、塩・こしょうを振る。フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくを加えて弱火で加熱し、アンチョビを入れる。メバルを入れて両面を焼き、アサリ、ミニトマトを加えて強火にして白ワインを入れる。アサリが開いたら水を入れ、スープをメバルにかけながら火を通す。