サヨリの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | サヨリ |
分 類 | ダツ目サヨリ科サヨリ属 |
学 名 | Hyporhamphus sajori |
分 布 | 北海道~九州南岸までの日本海・東シナ海沿岸、北海道~土佐湾までの太平洋沿岸、瀬戸内海 など |
形態・特徴
形態
成魚は体長35cm~40cmほどの大きさになり細長い。体色は銀青色でお腹は白色だが、腹の中は黒色。尖ったように見える口先が特徴的だが、実は口が尖っているのではなく、突き出しているのは下顎。またその下顎が赤くなっているのも特徴のひとつで、その赤さが鮮度の良さの見分けにもなる。
異名
日本全国いたるところに生息していることから、地方のよって呼び名もさまざま。新潟では「ハリヨ」、東京では「カンヌキ」、和歌山では「ヤマキリ」、兵庫では「ヨロズ」、北九州では「カンノウオ」と呼ばれている。
特徴
沿岸の表層を群れて泳ぐ回遊魚。「沢寄り」に多く集まることからサヨリと呼ばれるとの説もある。日本では古くから上品な味わいで人気がある高級魚である。
旬
通年出回っており、実は秋冬も旬。これはどうしてかと言うと、サヨリは北海道から九州と広範囲で採れるため、旬の時期が異なることによる。千葉県は晩秋から早春の11~3月、石川県や広島県は春の3~5月が旬とされる。
その他
サヨリは「春を告げる魚」として「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれるが、同じくニシンやメバル、サワラやカツオなども「春告魚」と呼ばれている。
多く含む栄養素
脂肪分がほとんどなく低カロリーなのが魅力。亜鉛やカルシウム、ナイアシンなどの栄養素を含んでいる。ナイアシンは二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助ける効果が期待できることも知られているので、お酒を飲む時に一緒にサヨリを食べるとよい。
食感
軽くゆでるととろけるような食感が楽しめる。味は上品で淡白な味わい。
調理法
刺身
刺身
3枚におろして皮を引き、適当な大きさに切れば、透明感のある美しい刺身に。
焼く
塩焼き
うろこと内臓を取り除き、塩をふってしばらくおいて焼く。
揚げる
天ぷら
小ぶりのものを2枚に開き、衣に潜らせて天ぷらにしても美味しい。