コウイカ

コウイカの概要

項　　目	詳　　細
名　　前	コウイカ
分　　類	コウイカ目コウイカ科コウイカ属
学　　名	Sepia esculenta
分　　布	日本は関東以西、中国大陸、東南アジア、オーストラリア北部

旬のキーワード：1月, 2月, 3月, 4月, 5月, 10月, 11月, 12月

イカは貝類と同じグループで貝殻を持つが、コウイカは舟形の貝殻（甲）を持つことが名前の由来となっている。

墨を多く持つことから関東では「墨イカ」、甲の先に針状の棘が出ていることに因んで関西では「針イカ」とも呼ばれる。

外洋の水深60m〜150mあたりを回遊しているが、早春から初夏にかけて産卵のために内湾の浅瀬にやってくる。産卵後は雄も雌も死んでしまう。寿命は1年ほど。孵化したイカは翌年春には成熟し、産卵して死ぬ。

産卵前の冬から春先。味がよく、高値で取引される。また、産まれて間もない5cmくらいのものも「新イカ」として珍重される。

目がきれいな黒色をしているものを選ぶこと。その他、全体に透明感があり、表皮の縞模様がはっきりとしているものを選ぶとよい。

栄養素キーワード：タウリン, タンパク質

身には良質なタンパク質が豊富。また、タウリンも多く含む。タウリンにはコレステロール低下作用、肝機能強化作用があるだけでなく、視力向上にもよいとされる。さらにイカスミには防腐効果があり、抗がん作用も期待できる。

冬から初夏にかけての成熟したコウイカは肉厚で甘味が強い。熱を通してもあまり硬くならないので煮物などにも適している。

調理法キーワード：刺身, 寿司, 煮る, 炒める

墨をつぶさないように丁寧に内蔵と甲を取り、汚れを流水で素早く洗い水気をよくふき取る。これ以降は味が落ちるので、水で洗わないようにする。
皮をはがし、適度な大きさに切り分ける。切れ目を入れると食べやすい。

アオリイカと並ぶ高級イカで、寿司ネタでも人気。

ゲソと野菜の煮物
ゲソは里芋や大根などの野菜と煮ると非常に美味。旨味が野菜にしみ込んで酒の肴、ご飯の友に最適。

全般的に短時間で炒めた方が食感も味もよい。