イイダコの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | イイダコ |
分 類 | 八腕目マダコ科マダコ属イイダコ種 |
学 名 | Octopus ocellatus |
分 布 | 北海道以南の各地沿岸、朝鮮半島南部など東アジアの浅海 |
形態・特徴
形態
体長15cmほどの小型のタコで大きいものでも30㎝ほど。一見、小さなマダコにも見えるが、眼の間に長方形の模様があること、腕の間の襞に金色の環状紋が2つあることがイイダコの特徴。体の色は周囲の環境によって変化し、興奮すると胴(俗にいうタコの頭)と腕に黒い縦帯の模様が表れる。体表はイボのような突起が無数にある。
異名
地方によっては「子持蛸」、「一口蛸」、「石蛸」とも呼ばれる。
特徴
イイダコは漢字で書くと「飯蛸」。胴の中の卵を煮ると飯粒のようになることから、名づけられた。飯粒状の卵を持つのは春。旬でもあり、春の季語ともなっている。卵があるかどうかで価値が決まるので、雌の方が高値で雄の倍以上となる。日本での主な産地は瀬戸内海沿岸、三河湾。古代より食用とされ、弥生時代などの地層からイイダコ漁に使用したと思われる蛸壺が出土している。
旬
子持ちとなる1月頃から4月頃。主に春。
選ぶときのポイント
タコは絞めると徐々に白くなっていくので、色の濃いものが鮮度がよい証。選ぶ時は白っぽくないものを選ぶとよい。また、鮮度のよいタコは吸盤が吸い付いてくる。
多く含む栄養素
イイダコに限らず、タコは高タンパク低カロリー。タンパク質は筋肉などを作る栄養素となるので、積極的に摂りたい栄養。また、低糖質なのでダイエット中の人にもおすすめの食材。イイダコは丸ごと食べるので、内臓に含まれる鉄分や葉酸も摂ることができる。
食感
歯ごたえがあり、甘みとうまみが強い。
調理法
煮る
やわらか煮
鍋に水、酒、砂糖、醤油と薄切りにしたショウガを入れて煮立たせ、イイダコを入れて落とし蓋をして30分ほど煮る。
炒める
チュクミ
醤油、みりん、砂糖、コチュジャン、すりおろしにんにくを混ぜ合わせ、イイダコをあえる。キャベツと玉ねぎはひと口大に切る。フライパンに適量のサラダ油を入れて中火で加熱し、キャベツと玉ねぎを炒め、イイダコを加えて炒め合わせる。