アイナメの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | アイナメ |
分 類 | スズキ目アイナメ科アイナメ属 |
学 名 | Hexagrammos otakii Jordan and Starks |
分 布 | 北海道から九州までの沿岸部 |
形態・特徴
形態
全長30cm~40cmほどだが、大きいものは60cm以上の個体も。体色は生息地の環境によって異なり、赤褐色、黄色、紫褐色など様々な色をしているが、雄は繁殖期になると「ワタリ」と呼ばれる黄色の婚姻色が現れる。産卵期は秋から冬で雌は産卵するとその場を去り、雄が孵化するまでの1か月間、外敵から卵を守る。
異名
四国や関西では「あぶらめ」、北海道では「あぶらこ」、「あぶらっこ」、新潟・秋田などでは「しんじょ」、「しじゅう」、「しじょう」などと呼ばれる。
特徴
浅い岩礁域や防波堤のテトラポットの陰などに生息する。
アイナメは鮎と同様に群れを作らず、縄張りを持つ特性があることから「鮎並」と呼ばれていて、やがて「アイナメ」という名前になったとも言われている。
旬
旬は産卵の前に栄養を蓄えている夏から秋。この時期のアイナメは脂がよく乗り、美味しいとされる。
多く含む栄養素
高タンパク、低脂肪、低カロリー。骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウムが豊富で、その吸収を高めてくれるビタミンDも多く含む。また、糖質の消費を活発にするビタミンB1も豊富だが、熱に弱いので、加熱時間が短い調理法にするとよい。さらに脂肪燃焼を促進し、肌や髪にもよいとされるビタミンB2も豊富。ビタミンB1、B2はともに水溶性なので、加熱調理した場合は汁ごと摂取できる煮物やお吸い物にするのがよい。
食感
熱を通すとふんわりとした食感。上品でクセのない白身で、骨は柔らかい。皮はうまみと脂が多い。
調理法
刺身
刺身
新鮮なアイナメを三枚におろして皮をひき、刺身にすると美味。
煮る
煮物
酒、醤油、みりんで味をととのえた煮汁で煮る。長く煮込む必要はなく、火が通ればよい。煮汁をからめながらいただく。
お吸い物
昆布でだしをとり、三枚おろしにして骨切りしたアイナメを一口大に切りだしに入れ、醤油と塩で味を調える