ニシンの概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | ニシン |
分 類 | ニシン目ニシン科ニシン属 |
学 名 | Clupea pallasii Valenciennes |
分 布 | 日本では日本海の富山県以北、太平洋側で犬吠埼以北。ベーリング海、北極海、北アメリカ大陸側ではカリフォルニア州サンディエゴ以北 |
形態・特徴
形態
ニシンは30cm~40cmほどの大きさで数の子はニシンの卵巣である。
異名
日本では別名「春告魚」と呼ばれ、これは春になると北海道沿岸に産卵のためにニシンの大群が押し寄せたことによる。
特徴
ニシンは冷水域を好む回遊魚で日本海の富山県以北、太平洋側で犬吠埼以北に分布。日本に生息しているこの種は太平洋ニシンと呼ばれ、太平洋の北部、アラスカからカナダ、カリフォルニア州サンディエゴ付近までの広い海域に生息する。また、大西洋沿岸に生息するニシンもいて、こちらは大西洋ニシンとされる。
「ニシン」とは「二身」が由来で、身欠きニシンは身を二つに割って作ることに由来する。冷蔵・冷凍技術が発達していなかった時代はニシンの内臓などを取り除き、乾燥させたニシンの干物、身欠きニシンが加工された。身欠きニシンは内地の貴重なたんぱく源となり、京都ではニシンそば、加賀ではニシン寿司、大阪ではコブ巻などの料理が誕生した。
旬
ニシン漁は春が盛ん。
多く含む栄養素
悪玉コレステロールを減らし動脈硬化や高血圧を予防する働きがあるとされる、一価不飽和脂肪酸のイコセン酸、オレイン酸を多く含む。また、多価不飽和脂肪酸のDHAやEPAも多く含まれる。ビタミンB6、ビタミンB12も豊富。
食感
生のニシンは熱を通してもやわらか。
調理法
調理法キーワード:煮る
煮る
身欠きニシンの甘露煮
半干し(ソフトタイプ)の身欠きニシンをきれいに洗い骨やひれを取り除く。鍋に水と番茶を入れ、20分ほど下煮する。番茶の煮汁を捨て、酒、醤油、砂糖を入れ、煮詰める。
ニシンそば
身欠きニシンの甘露煮をそばの上に乗せる。
生ニシンの煮物
鮮度のよい生のニシンが手に入ったら、酒、醤油、砂糖、みりん、しょうがで煮ても美味。