マホッケ(ホッケ)の概要
項 目 | 詳 細 |
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名 前 | マホッケ |
分 類 | カサゴ目アイナメ科ホッケ属 |
学 名 | Pleurogrammus azonus |
分 布 | 北海道全沿岸、太平洋沿岸(青森県〜熊野灘)日本海沿岸(青森県〜山口県) |
形態・特徴
形態
細長い釣り鐘形をしていて、最大で体長60cmほどになる。アイナメの近縁となるが、尾鰭が二叉することが特徴となる。体には側線が5本存在し、ぼんやりとした黒色の横帯が見られる。
異名
マボッケ
特徴
幼魚は青緑色の体色をしているが、成長すると褐色になる。幼魚のうちは浅いところに住んでいるが、成魚になると水深100m前後の大陸棚に生息する。ただし、産卵期には浅いところに住み、水深20mよりも浅い岩の間などに卵を産む。卵は雄が孵化するまで保護をするが、その間餌を食べられない。
ホッケは鮮度が落ちやすいので、流通などが発達していない時代はあまり食用とされていなかった。しかし、第2次世界大戦後の食糧難の時期には、大量に捕れて安い魚であることから、食料として重宝されていた。今は流通も発達し、独特の脂の乗りと食感で居酒屋メニューとしても人気。鮮度が落ちやすいので、干物など日持ちがするよう加工品として売られている。
ホッケはマホッケとシマホッケとがあるが、マホッケは国内の漁場近くでほぼ消費されてしまうため、全国的に手に入るのは、縞模様が特徴のシマホッケのほうである。
旬
5〜7月、産卵期の11月。
選ぶときのポイント、その他
多く含む栄養素
ホッケはカルシウムを豊富に含む魚。骨ごと食べられる魚には劣るが骨を外して食べる魚の中ではトップクラスの含有量。また、アルコールの分解に必要されるナイアシンも豊富で、お酒のおつまみにホッケを食べるのは理にかなった食べ方。他にも血液をサラサラにするとされるEPAや認知機能をアップする効果があるとされるDHAも多く含む。
食感
マホッケは脂が乗り、プリプリとしてジューシー。ちなみにシマホッケは淡泊でホクホクとしている。
調理法
焼く
干物
鮮度が落ちるのが早いため、開いて干物にするのが一般的。
煮る
すり身
すり身にして、汁物や鍋などに入れても美味しく食べられる。
揚げる
フライ
鮮度のよいものはフライにして食べるとホクホクとした食感が楽しめて美味。